この記事の監修・編集について
本記事は、株式会社GKMが運営する「法人資金支援センター」編集部が作成・編集し、登録ファクタリング会社各社への取材をもとにまとめています。掲載内容は一般的な情報提供であり、特定の業者をおすすめするものではありません(私たちの約束)。手数料や可否は債権・取引先・各社の判断により異なります。基本用語はファクタリング用語辞典もあわせてご覧ください。
まず結論(3行まとめ)
- 3社間=利用者・ファクタリング会社・売掛先の3者で行う。売掛先の承諾を得るぶんリスクが低く、手数料が安くなりやすい。
- デメリットは取引先に知られること・承諾の手間。だが継続取引・大手取引先ほど相性がよい。
- 最大のハードルは「取引先に言いづらい」。実際は快く承諾されるケースも多い(現場ノート参照)。
3社間ファクタリングとは(3者の関係)
3社間ファクタリングは、利用者(売主)・ファクタリング会社・売掛先(取引先)の3者で行う方式です。売掛債権を譲渡したことを売掛先に通知し、承諾を得たうえで、売掛金は売掛先からファクタリング会社へ直接支払われます。 まず全体像を知りたい方は、ファクタリングとは?仕組み・メリット・銀行融資との違いをご覧ください。
売掛先が関与しない2社間との一番の違いは、この「通知・承諾」があること。取引先に知られる代わりに、後述のとおり手数料が下がりやすくなります。2社間と3社間の細かな比較は2社間と3社間の違いを比較で、通知に使う書面は内容証明(債権譲渡通知)とはで解説しています。
なぜ2社間より手数料が安いのか
理由はシンプルで、ファクタリング会社のリスクが下がるからです。売掛先が承諾し、売掛金が売掛先から直接支払われるため、二重譲渡や、利用者が回収金を使い込む「持ち逃げ」といったリスクが大きく減ります。リスクが低ければ、その分だけ手数料も低く設定しやすくなります。
そのため、一般に3社間は2社間より手数料が低く、一桁台%まで下がることもあります(2社間は取引先に知られない代わりに割高になりがち)。ただし実際の数字は、債権の内容や各社の判断に加えて、とくに売掛先(取引先)の信用力に大きく左右されます。だから「一律で何%」とは言い切りにくく、事例も『この会社の場合』として見るのが正確です。相場の考え方はファクタリング手数料の相場、下げる交渉は手数料は交渉・見送りできる?をご覧ください。安全性の裏づけは本物の債権なら3社間で安全に資金化できるで詳しく触れています。
メリット・デメリット
| 3社間 | |
|---|---|
| メリット | 手数料が安くなりやすい/売掛先から直接入金で回収が確実/長期・継続利用に向く |
| デメリット | 取引先に知られる/通知・承諾に手間と時間がかかる/取引先が非協力的だと使えない |
| 向く場面 | 毎月続く取引/売掛先が大手・信用力が高い/手数料を下げたい |
申込から入金までの流れ
大まかな流れは次のとおりです。
- ①相談・申込(債権と売掛先の情報を伝える)
- ②審査(売掛先の信用力・債権の確認)
- ③売掛先へ債権譲渡の通知・承諾(内容証明などを用いることがある)
- ④契約・入金(手数料を差し引いた金額が入金)
- ⑤支払期日に、売掛先からファクタリング会社へ直接支払い
通知の書面や、対抗要件としての登記が関わる場合があります。詳しくは債権譲渡通知(内容証明)や債権譲渡登記とは/登記はいつ反映される?を参照してください。
どんな会社・取引に向いているか
3社間が力を発揮するのは、毎月続く取引で、売掛先が大手企業・信用力の高い相手のケースです。たとえば運送業で大口の荷主が安定している、建設業で元請けが決まっている、といった状況です。継続する取引なら、一度通知・承諾を通しておけば、その後の資金化がスムーズになります。
業種別の資金繰りは、運送業・建設業・不動産業などのガイドも参考にしてください。逆に、取引先に知られたくない・単発の取引という場合は2社間が選ばれます(2社間と3社間の比較)。
「取引先に言いづらい」を乗り越える
3社間で最初のハードルになるのが、この「取引先に言いづらい」という心理です。資金繰りに困っていると知られたくない、関係が悪くなるのが怖い——そう感じるのは自然なことです。
ただ、現場では「思い切って相談したら、取引先があっさり承諾してくれた」という話が少なくありません。債権譲渡やファクタリングに慣れた大手企業では、通知・承諾が事務手続きとして淡々と進むこともあります。伝えるときは「資金繰りが苦しい」と前面に出すより、「入金の早期化・支払サイトの調整のために債権譲渡の手続きをしたい」と事務的に切り出すのがコツです。実際に「言いづらさ」を越えて手数料を大きく下げた例は、対の編集部ノートにまとめました。
一時的な橋として使い、卒業を目指す
3社間で手数料を下げられても、ファクタリングは一時的な橋として使うのが健全です。手元資金の余裕を取り戻したら、利用の頻度を減らし、最終的に「卒業」できるのが理想。使い続ける状態から抜け出す考え方はファクタリングを使い続ける状態から抜け出すにはで解説しています。まずは資金繰り診断ツールで全体像を整理するのもおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 3社間ファクタリングとは何ですか?
利用者(売主)・ファクタリング会社・売掛先(取引先)の3者で行うファクタリングです。売掛先に債権を譲渡したことを通知し、承諾を得たうえで、売掛金は売掛先からファクタリング会社へ直接支払われます。売掛先が関与しない2社間と違い、取引先に知られる代わりに、手数料が低くなりやすいのが特徴です。
Q2. なぜ3社間は2社間より手数料が安いのですか?
売掛先の承諾を得て、売掛金が売掛先からファクタリング会社へ直接支払われるため、二重譲渡や持ち逃げといったリスクが下がるからです。リスクが低い分、手数料も低く設定されやすく、2社間より数字が下がる傾向があります。ただし手数料はとくに売掛先(取引先)の信用力に左右されるため、数値は「この会社の場合」として見るのが正確です。相場の目安は手数料の記事もあわせてご確認ください。
Q3. 取引先に知られますが、関係が悪くなりませんか?
「言いづらい」と感じる方は多いですが、実際には取引先が快く承諾してくれるケースも少なくありません。特に、債権の流動化やファクタリングに理解のある大手企業では、通知・承諾が事務手続きとして淡々と進むこともあります。伝え方を整えれば、関係を保ったまま手数料を下げられる可能性があります。
Q4. 3社間はどんな会社・取引に向いていますか?
毎月継続して取引がある相手や、売掛先が大手企業・信用力の高い相手の場合に向いています。運送業や建設業で元請けや大口の取引先が安定しているケースなどが典型です。逆に、取引先に知られたくない・単発の取引という場合は2社間が選ばれます。
まとめ
3社間ファクタリングは、取引先の承諾を得るぶんリスクが下がり、手数料が安くなりやすい方式です。継続取引・大手取引先ほど相性がよく、うまく使えば負担を大きく減らせます。最初のハードルは「言いづらい」という心理ですが、事務的に切り出せば快く応じてもらえることも多い。そして使うなら一時的な橋として、卒業を見据えて。まずは複数社の条件を比較して、あなたの取引に合う形を探しましょう。
📋 この記事のポイント
- 3社間=3者で行う。売掛先の承諾でリスクが下がり手数料が安くなりやすい
- デメリットは取引先に知られること・承諾の手間。継続×大手取引先が好相性
- 「言いづらい」は事務的な切り出しで越えられることが多い
- 一時的な橋として使い、卒業を目指す
- 比較はtwo-three・安全性はsansha-anzen・手数料相場はfeeへ
「うちの取引なら3社間でいける?手数料はどこまで下がる?」——複数社の条件をまとめて比較できます。
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