この記事の監修・編集について

本記事は、株式会社GKMが運営する「法人資金支援センター」編集部が作成・編集しています。当編集部は、登録いただいているファクタリング会社各社への取材・ヒアリングをもとに、実務に即した情報をまとめています。掲載内容は一般的な情報提供であり、特定の業者をおすすめするものではありません(私たちの約束)。法律の解釈は専門家によって見解が分かれることや、時代とともに変わることもありますので、実際のご契約にあたっては契約書の内容をご確認のうえ、必要に応じて弁護士等の専門家にご相談ください。専門用語はファクタリング用語辞典でも確認できます。

編集・情報提供:法人資金支援センター編集部(登録ファクタリング会社各社への取材に基づく)

結論:難しいが、不可能ではありません

先にお伝えすると、売掛先が個人(一般消費者)の場合、ファクタリングは法人相手のときより通りにくくなります。取り扱う会社が少なく、審査も慎重になりやすいからです。ただし「個人だから絶対に無理」というわけではありません。実際に、売掛先が個人でも資金化できたケースはあります。

大切なのは、なぜ通りにくいのかを理解したうえで、自社のケースが資金化しやすい条件を満たしているかを見極めることです。この記事では、断られやすい理由と、通りやすくなるポイントを、できるだけ正直に整理します。

なぜ売掛先が個人だと通りにくいのか

ファクタリングの審査で最も重視されるのは、「売掛先がきちんと支払ってくれるかどうか」です。売掛先が個人だと、この見極めが難しくなります。理由は主に次の3つです。

  • 信用力が確認しにくい。法人なら決算書や登記情報から信用を確認できますが、個人にはそうした客観的な資料がほとんどありません。「本当に支払えるのか」を判断する材料が乏しいのです。
  • 取引が単発になりやすい。個人向けの仕事は、一度きり・年に数回ということが多く、毎月の継続的な入金実績が積み上がりません。実績が少ないと、審査する側も判断に慎重になります。
  • そもそも取り扱う会社が少ない。上の2つの理由から、個人を売掛先とする債権は扱わない、と決めているファクタリング会社が一定数あります。だから「個人売掛OK」の会社を探すこと自体に手間がかかります。

それでも「通ったケース」に共通すること

では、売掛先が個人でも資金化できたケースには、何があったのか。私たちが見てきた中で、通りやすくなる傾向があるポイントを挙げます。あくまで一般的な傾向で、最終的な可否は各社の審査によりますが、参考になるはずです。

その前に、ひとつ整理しておきましょう。個人への売掛には、大きく2つのパターンがあります。ひとつは、建設やリフォームのような「一度きりの高額な取引」。もうひとつは、同じ相手から毎月続く「継続・反復の取引」です。前者は金額の大きさと発注者の実在が、後者は積み重なった入金実績と「素性の見えること」が、それぞれ裏づけになります。以下に挙げる共通点は、どちらのパターンにも当てはまります。

  • 取引金額が、ある程度まとまっている。たとえば住宅の外壁工事やリフォームのように、金額が大きい取引は、発注した時点で施主に支払い能力があると考えられやすい傾向があります。「お金がないのに大きな工事は頼まない」という見方です。
  • 売掛先(個人)の実在がはっきり確認できる。住宅工事であれば、施主はその家の所有者であることが多く、不動産の情報などから実在や所在を確認しやすくなります。「どこの誰か分からない」という不安が小さいほど、審査は前に進みやすくなります。
  • 申し込む事業者自身の事業実態が確認できる。売掛先が個人でも、申し込む側の会社がきちんと事業を続けていて、その実態が確認できる場合、そちらの信用も評価の材料になります。「この事業者が請けた、まっとうな仕事の代金だ」と判断しやすくなるためです。
  • 契約書や請求書など、取引の中身を示す書類が揃っている。工事の契約内容や金額が書面で確認できると、取引が実在することの裏づけになります。
  • 継続した取引実績と、相手の「素性」が見えること。同じ相手から毎月のように入金が続き、その履歴が残っている取引は、一度きりの取引よりも裏づけを示しやすくなります。相手が個人事業主でも、SNSや自社サイトなどから「どんな人が、どんな商いをしているのか」が見えると、実在や事業実態の確認につながることがあります。

逆に言えば、これらが乏しい取引(少額・相手の実在が確認しづらい・書類が不十分)は、個人売掛でなくても通りにくくなります。個人が相手のときは、この条件がより重く見られる、と考えておくとよいでしょう。

なお、見られるのは売掛先だけではありません。回収した売掛金を申し込んだ会社がきちんと引き渡せるか、税金や社会保険料の滞納で口座が差し押さえられる心配はないか、といった申し込む側の「確実さ」も、あわせて評価されます。くわしくは回収金の引き渡しの記事もご覧ください。

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建設・リフォーム業の方へ:知っておきたいこと

個人宅の工事代金は、まさに「売掛先が個人」の典型例です。完成して引き渡したのに入金は後日、その間も材料費や職人さんへの支払いは待ってくれない――この入金のズレに悩む事業者は少なくありません。

前章で挙げたとおり、住宅工事は金額が大きく、施主の実在も確認しやすいため、個人売掛の中では比較的相談が前に進みやすいケースです。ただし、これも会社ごとの判断によります。「個人だから」と最初からあきらめず、まずは取り扱える会社を探すことが第一歩になります。

1社ずつ探すより、一括査定が向いている理由

個人売掛のように「取り扱う会社が限られる」ケースほど、一括査定の利点が活きます。理由はシンプルで、相談できる会社の母数を一度に増やせるからです。

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ひとつだけ、誤解のないようにお伝えします。一括査定を使っても、審査がゆるくなるわけではありません。審査はあくまで各ファクタリング会社が通常どおり行います。一括査定が変えるのは「審査の甘さ」ではなく、「相談先を探す手間と時間」です。ここを正直にお伝えするのが、私たちの方針です。

よくある質問

Q. 売掛先が個人だとファクタリングは絶対に使えませんか?

A. 絶対に使えないわけではありません。ただし、売掛先が法人の場合に比べて取り扱う会社が少なく、審査も慎重になりやすいのが実情です。売掛先の実在性が確認でき、金額や取引の内容に無理がなく、申し込む事業者自身の事業実態が確認できる場合などに、資金化できたケースがあります。

Q. なぜ売掛先が個人だと断られやすいのですか?

A. 個人は法人と違い、決算書や登記情報がなく信用力の確認がしにくいためです。また、リフォームや工事のような取引は一度きりのことが多く、継続的な入金実績が積み上がりにくい点も、審査を慎重にさせる要因になります。

Q. 建設業やリフォーム業で個人宅の工事代金を資金化できますか?

A. ケースによっては可能です。工事代金は金額が大きく、発注者(施主)に支払い能力があることが多い点、施主が住宅の所有者として実在を確認しやすい点などが、プラスに働くことがあります。最終的な可否は各ファクタリング会社の審査によります。

Q. 一括査定を使うと審査がゆるくなりますか?

A. いいえ。審査を行うのは各ファクタリング会社で、一括査定が審査を甘くすることはありません。一括査定の利点は、1社ずつ問い合わせる手間を省き、複数社に一度に相談できることです。取り扱う会社が限られる個人売掛のようなケースでは、相談先の母数を増やせる意味があります。

Q. 毎月続く個人事業主への売掛でも、資金化できますか?

A. 継続して同じ相手から入金があり、その履歴が確認できる取引は、一度きりの取引よりも裏づけを示しやすくなります。相手が個人事業主でも、SNSや自社サイトなどで事業の実態が見えると、実在の確認につながることがあります。最終的な可否は各ファクタリング会社の審査によります。

Q. 売掛先が個人の場合、申し込む会社側は何を見られますか?

A. 中心に見られるのは売掛先の信用ですが、申し込む会社側も評価されます。回収した売掛金をきちんと引き渡せるか、税金や社会保険料の滞納による差し押さえの心配がないか、といった「確実さ」です。くわしくは「回収金の引き渡し」の記事もあわせてご確認ください。

売掛先が個人で断られた経験がある方も、あきらめる前に一度ご相談ください。順位もおすすめもつけません。あなたの状況に合う会社を、あなた自身の目で選べます。

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